「なんだとこの野郎」と罵倒…混乱続く鹿角市 市長のパワハラ追及の市議会議員にもパワハラ疑い
関厚市長のパワハラに揺れる鹿角市。
今度は、関市長を追及してきた市議会議員が、市の職員へパワハラをしていた疑いが浮上しました。
市の職員を対象に行われたアンケートの結果が公表され、27人がパワハラを受けた、あるいは目撃したことがあると回答しました。
アンケートでは、
・「今すぐ現場に来い。大至急だ」と電話で職員を威圧。
・突然激高し、大声で「なんだとこの野郎」と罵倒。
といった、具体的な言動も示されています。
鹿角市では、次の日曜日に、解散に伴う市議会議員選挙が告示されます。
どの議員による言動かは明らかにされていませんが、市民はパワハラをした疑いがある前議員もいる中で、自らの代表を選ぶことになります。
鹿角市議会議員による市の職員へのパワハラをめぐっては、関厚市長のパワハラを調べる去年7月の職員アンケートの中で、「一部の議員から無茶な要求や恫喝をされた経験がある」「議員も調査した方がよい」との声が上がっていました。
対応を協議した市議会は、去年9月、「市議会議員選挙までに間に合わない」などを理由にあげ、調査を行わないことにしていましたが、市民からの要望を受け、先月、一転して調査することを決めていました。
そして、市の職員273人に対し、匿名でアンケートをしたところ、今月12日までに237人が回答しました。
このうち11人が「パワハラ、またはパワハラのような言動を受けた」と答え、16人が「受けてはいないが目撃した」と回答しました。
具体的な言動も示されています。
・電話にて「今すぐ現場に来い。大至急だ」 と職員を威圧していた。
・突然激高し、大声で「なんだとこの野郎」と罵倒された。
・要望が叶えられないと知ると、身体的な特徴を話題に侮辱するなど、威圧する態度をとられた。
といった回答が寄せられています。
職員からは、「激しく怒った口調だったので、何も言えなかった」「議員の言動により、将来的に市の発展にはマイナス」など、職員の精神面や市政運営への影響を訴える声も上がっています。
26日の公表では、それぞれどの議員による言動かは明らかにされていません。
市議会は、パワハラが認定された関市長をこれまで厳しく追及し、先月は、市長の不信任決議を可決しました。
その議員自らもパワハラが疑われる異常事態。
鹿角市での混乱は、いったいいつまで続くのか。
解散に伴う市議会議員選挙は次の日曜日、来月2日に告示されます。