鈴木知事と秋田市の沼谷市長が就任後初めての顔合わせ 経済団体の会合で声をひとつに訴えたことは
秋田市で、21日夜、鈴木知事と秋田市の沼谷市長が経済団体の会合に出席し、事業者の支援を通じて、人口減少に歯止めをかけたいと、声をひとつにしました。
21日夜、秋田市で開かれた、経済団体の会合。
来賓として招かれたのが、この日初登庁したばかりの鈴木知事。
そして、一足早く1週間前に公務を始めた、秋田市の沼谷市長です。
就任後、2人が同じ会合で顔をそろえるのは、これが初めてです。
秋田商工会議所 辻良之 会頭
「秋田商工会議所にも、4月3日からトランプ関税によっていろいろ影響を受けられた中小企業小規模事業者に対する相談窓口を設けております」
「停滞は絶対許されません。ぜひ、お二方には、何事に対しても前向きにスピーディーに、とにかく秋田を元気にしていただくために、頑張っていただきたい」
あいさつに立った鈴木知事は、販路の拡大や新規事業に対する県の支援制度を利用しやすく、成果の出るものに変えていきたいと力を込めました。
鈴木 知事
「事業者の目線で『よし、これなら使おう』と、この補助金を使ってもうけていこうと。結果、生産性が上がって、皆さん賃金を上げることができる。そこまでちゃんとおしていける。そこまで形にするというのが、政治や行政の役割だと思っていますので、そっちの準備を私はしっかりしますから、ぜひ、県内事業者の皆さんも、アンテナを高くしていただいて、攻めていく。その結果、その積み重ねが、秋田県の衰退をストップし、人口減少にも歯止めを何とかしてかけていく。そのことにつながっていくんだと、私は確信をしています」
これに同調するように、沼谷市長は、事業者支援を通じて、人口減少に歯止めをかけたい考えを示しました。
沼谷 市長
「1円でも多く稼いでいただくと。そのことに徹底的にこだわってくださいと(市の)職員にお話をしました。そのことが秋田市の雇用、所得、ひいては税収、地域の活性化、すべてにつながるというふうに思っております。ここをしっかりとテコ入れをして、秋田県全体の人口減少の歯止めというものに、ぜひ、秋田市がダムとして役割を果たしていきたいという思いもあって、この30万都市ということを掲げさせていただきました。鈴木知事と一緒になって、全県、秋田市でこうしたチャレンジに取り組んでいきたいと思っておりますので」
それぞれの立場で声をひとつにした2人。
県、そして県都・秋田市のかじ取り役として、人口減少などの難題に対する手腕が、この先問われていきます。