副知事の知事選出馬検討受け佐竹知事「アドバイスはしたが後継ではない」「一番の条件は農業をしっかりやってくれる人」
任期満了に伴い来年春に行われる県知事選挙について猿田和三副知事が、出馬を前向きに検討していることを明らかにしました。いまの任期での退任を明言している佐竹知事は、「後継ではない」という考えを示しています。
猿田副知事は1日午前、報道機関の取材に応じ、来年3月に告示される県知事選挙について次のように述べました、
猿田副知事
「産業振興分野を担当しておりまして様々な県外企業のみなさんと協定を結んだりですね、あるいは誘致企業の活動してきまして、それはまだ道半ばでございまして、ぜひここ頑張るべきじゃないかというような激励の話もありましたので、前向きに考えようと今検討している状況でございます」
猿田副知事は秋田市出身の61歳です。1988年に県庁に入り財政課長や産業労働部長などを歴任し、2021年4月から副知事を務めています。政党や団体に支援を依頼し無所属で出馬する形を検討していて、今月中に結論を出したい考えです。
いまの任期限りでの退任を明言している佐竹知事。猿田副知事を「後継ではない」としたうえで、アドバイスはしたと明かしました。
佐竹知事
「私がやったことを、引き継ぐことじゃなくて、やるんだったら自分で考えてね、自分なりのしっかりした政策ね、これを考えないとね、まあ単純に私の後継みたいに捉えると刷新感がないから」
次の知事に求めることへの質問に対しては。
記者Q:現職の知事は秋田県出身者の方がいいと考えますか?
「まあ、別にそこは関係ないけどね。私が思うに農業、これ一番重要ですからね。農業をまあしっかりやってくれる人。これが一番の条件ですね」
これまでに県知事選挙への立候補を正式に表明した人はいませんが、県議会議員の鈴木健太氏が出馬に意欲を示しているほか、秋田市出身で沖縄の卓球チームの運営会社を経営している早川周作氏も出馬を前向きに検討しています。