県職員“収賄”事件 県は昨年度の聞き取り調査で把握できず
県職員が26日に収賄の疑いで逮捕された事件をめぐり、県は昨年度別の元職員が逮捕された後に行った聞き取り調査で、今回の事件につながることは把握できていませんでした。
この事件は県が発注した工事をめぐり現金200万円の賄賂をやり取りしたとして、26日、県職員の齊藤一人容疑者56歳と青森県の建設会社大成産業の社長など3人が逮捕されたものです。
記者「強制捜査の開始から3時間近くが経ちました。押収品を入れた段ボールを持った捜査員が続々と出てきました。」
受け取った現金は飲食などに使ったという齊藤容疑者。現場を監督する立場=班長になった2021年度に大成産業が県の委託業務で下請けに入っていて、警察はそれ以前の3人の関係も調べています。警察は3人を28日に送検する方針です。
県発注の工事をめぐっては去年も元職員が業務をあっせんした見返りに現金を受け取っていたとして逮捕され、その後有罪判決を受けています。
その後、県は建設部の職員などを対象に聞き取り調査を行いましたが今回の事件につながることは把握できませんでした。県は今年度から再発防止に取り組んでいますが、今回のケースと照らしあわせてさらなる検証が必要だとしています。