雪の下であま~く育ったあの野菜!子どもたちのために…栽培続ける男性の思い 秋田・由利本荘市
ここ数日、寒さが緩みましたが、まだまだ多くの雪が残っているところもあります。
この雪を使って、大きくてあま~い野菜が育てられています。
ここ数日は雪解けが進んでいるものの、今シーズンは最大で1.6メートルほどの積雪があったという、由利本荘市東由利地区の農場。
深く積もった雪の下に埋まっているのは、キャベツです。
この地区でコメや野菜を育てる金子拓雄さんが、「雪下キャベツ」として栽培に取り組んでいます。
去年の8月に植えて、収穫期である秋にはあえて収穫せず、雪の下でじっくりと育ててきたものです。
3日かけて上の部分を重機で除雪し、残りは宝物を探すように一つひとつ丁寧に収穫します。
秋に収穫するキャベツよりもサイズが大きく、ずっしりと重いのが特徴です。
熊谷奈都子 記者
「果物食べてるみたいですね。噛んだ瞬間に身がぎっしりしているのも分かるし」
金子さん
「えぐみもないから、甘いっちゅうかフレッシュだっちゅうか」
熊谷 記者
「噛めば噛むほどキャベツ本来の甘さを感じますね」
地産地消をすすめようと、10年ほど前から子どもたちなどを対象に雪下キャベツの収穫体験を開催している金子さん。
この畑のキャベツは、ほとんどが収穫体験のために栽培されているものです。
ここ数年は、猛暑の影響でキャベツの成長が早まり、雪下キャベツとして冬を越せる数は減っていますが、金子さんは収穫体験を続けています。
金子さん
「私が生産するのは、消費者に喜んでもらいたいっていう、常に、だからみんな暇だっていうけど俺は忙しいって」
「子どもは自分で収穫するんだって、なかなか引っ張れないで頑張っている姿、手伝えばダメなんだよ。そういう子どもの姿を見ていると、わー、やりがいがあるなーって、毎年やめようかなーって思いながらも、ついそれを見るとまた今年も」
雪下キャベツの収穫体験は、3月1日と2日に行われますが、すでに定員に達していて、合わせて2000個以上収穫される予定だということです。