秋田県の佐竹知事 恒例の今年の漢字を発表 自身の任期最後に選んだ一文字は?
秋田県の佐竹知事が、年内最後の記者会見を開き、一年を振り返って今年の漢字を発表しました。
能登半島地震や、3年連続の大雨被害などが起きたこの一年を、佐竹知事は、県民歌にも出てくる言葉から一文字、引用しました。
毎年、年末の記者会見では、佐竹知事が今年1年を漢字一文字で振り返るのが恒例となっています。
佐竹知事
「あまり使わない字です。この字はですね、県民歌、あの狂瀾吼え立つの『瀾』です。狂瀾の瀾です」
瀾
【意味】なみ(波)。おおなみ。なみだつこと。(例)波瀾万丈。
佐竹知事
「全くですね、いままでのように淡々と流れるというよりも、急に時代が大きく変わるという節目ということで、まずはこういう瀾という字に集約したという、そんなふうな思いで書いてます」
佐竹知事は、元日の能登半島地震に始まり、3年連続の県内での大雨被害。
衆議院選挙や海外での紛争など、いくつもの「波」があった一年だったと振り返りました。
市街地での出没が相次いだクマについても、「波」になぞらえて次のように振り返りました。
佐竹知事
「クマもね、あれもやっぱり波なんですね。気候変動と人口減少。過疎化。全部重なってどっとね、徐々にでなくてね、どんと来た。そんな感じがします」
来年4月の任期満了で退任すると明言している佐竹知事。
新規事業を抑えた新年度の骨格の予算編成にしっかり取り組むとしながら、次の知事には新たな「波」を起こしてほしいと述べました。
佐竹知事
「4月から次の知事さんになりますので、流れがどう変わるか。これもあります。そういう意味でね、まず私がね、できなかったこと。また、そういう、なかなか挑戦しても出来なかったことに、こういうものにね、波を乗り越えて進んでほしいというそういうね、意味も若干ね、込めてあります」
「また来年」
4か月ほどとなった、残りの任期。
佐竹知事は「来年は悪い波を起こさないように頑張りたい」と意気込んでいました。