7日サービス開始 "運賃無料⁉"秋田駅と国際教養大学を結ぶ乗合自動車の運行 無料化が可能になったのはなぜ?
東京でITや広告事業などを手がける企業が、秋田市の国際教養大学とJR秋田駅とを結ぶ乗り合い自動車の運行を始めます。
試験運行が3日、行われました。
運賃は、なんと無料。その仕組みとは。
中村真梨子記者(国際教養大学卒業)
「これまで交通の便の悪さが課題だった国際教養大学。その課題を解決すべく、こちらのラッピング車両が運行をスタートさせます」
運行が始まるのは、都内のIT企業・ショーケースが運営する、乗り合い自動車です。
秋田市雄和にある国際教養大学。学生や教職員がJR秋田駅へ行くためには、和田駅までバスで行って、電車に乗り換える必要があります。
しかし、この乗り合い自動車を使うと、大学向かいの停留所から直接、秋田駅に行くことができ、利便性が大幅にアップします。
ショーケース平野井順一社長(秋田市出身)
「アルバイトですとかお買い物ですとか、そういうことが分かりやすいんじゃないかなと思います。あと、秋田駅周辺ですと、同年代でも秋田大学の方々がいらっしゃったり、いままではそういうほかの大学との交流も非常に少ないというお話でしたので、そういう交流もぜひやっていただきたいなと考えております」
運賃は無料。その仕組みとは。
平野井社長
「モニターがありまして、こちらで、スポンサーさんの広告が流れる形になっています」
運行を支えるスポンサー企業を募って車内で広告映像を流すことで、優秀な学生を採用したい企業がPRできる仕組みになっています。
試験運行には、留学生1人を含む4人が参加しました。
利用するためには、専用のサイトで事前に登録と予約をする必要があります。
学生証を使った本人確認など、IT企業の強みを生かしたシステムになっています。
試験運行を利用した学生
「無料で秋田駅まで行けるので、交通の便も解消されますし、行動の幅も広がるので、とても便利だなと思いました」「私は秋田県内を散策するのが好きなので、秋田駅から列車に乗って、いろんなところに散策に出かけたい」
学生の利便性向上と、企業のPRの両輪で走る車。
ショーケースでは、今月7日に本格運行をスタートさせて、今後は学生のニーズに沿った路線を増やしたいと考えています。