【秋田県知事選挙】投票日まであと5日 候補者を追う 三者三様の選挙戦を展開
秋田県知事選挙の投票日まで、2日を入れてあと5日です。
選挙戦は、元県議会議員の鈴木健太氏と、元副知事の猿田和三氏が競り合う展開となっています。
16年ぶりに県政の新たなリーダーが誕生する、今回の県知事選挙。
候補者を追いました。
県知事選挙には、こちらの3人が立候補しています。
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猿田和三 候補
「地域の皆さんに見守られ、激励され、私は育ってきました」
「東京の大学を卒業するときに、ふるさと豊岩をはじめ、秋田のために、その発展のために尽くしたいと思い、秋田に帰って来ました」
「全身全霊をささげ、覚悟を持って、とことんやり抜きます。働きます」
兼業農家の三男の、猿田和三氏61歳。
生まれ育った秋田市豊岩にある農業施設を出発点に、選挙戦をスタートさせました。
国会議員や政党、それに市町村長などから後押しを受けています。
先週土曜日。
猿田氏が朝一番に訪れたのが、秋田市郊外のビニールハウスです。
農業法人の代表
「首都圏の方に売り込むような、そういう戦略をとらないと、これから秋田の農業はなかなか発展しないのでは」
「応援していただければと思います」
猿田和三 候補
「販路の拡大とかね、それはやっぱり行政が一緒にいろんなところを歩いて、ぜひ一緒に売り込みをやるべきだし、私もぜひやりたいと思いますよ」
収益力の高い農業の実現を公約に掲げている猿田氏。
佐竹県政が育てた政策の芽を引き継ぎつつ、見直しが必要な事業については、躊躇(ちゅうちょ)なく、刷新する考えです。
猿田和三 候補
「何といっても、秋田県の基幹産業は農業です。秋田型土地改良整備を進めて、複合経営を進めていく。サキホコレも開発しました。ネギもエダマメも、そしてダリアも秋田牛もできました。これはもっともっと売り込んでいく必要があります。私、先頭に立って売り込んでいきます」
選挙に出るのは、今回が初めてです。
県民目線を押し出して支持を訴える一方、選挙戦では、知名度不足を課題のひとつに挙げる猿田氏。
この日は、心強い助っ人が応援に駆けつけました。
プロ野球で選手や監督を務めた、古田敦也さんです。
大学時代は日本代表チームのメンバーだった古田さん。
そのときキャプテンを務めたのが、猿田氏でした。
古田敦也さん
「一応おさえてますからね。猿田さんの動きは。この30何年間、こんなことをやってるとかね、いろいろ話はね、特に、あぁ見えて(長嶋)一茂が、いつも俺と会うたびに言うの。『猿田いまこうやってるよ』っていう話を」
細く、長く、続いているという交友関係。
そのコシの強さは、いまも変わりません。
学生時代のように並んで観衆の前に姿を現した2人。
古田さんは、数年前から知事選への出馬を提案していたことを明らかにしたうえで、猿田氏が県庁に入った際のエピソードを紹介しました。
古田敦也さん
「プロに行ったらプロでも活躍できた可能性が十分あるのに、あいつ、プロいけへんのや、すげーなー、何すんの?って話を聞いたら、秋田県に戻ると。秋田県で仕事がしたいと。この街を盛り上げるために戻りたいって言ってる。めちゃかっこいいやないかお前って」
「リーダーシップもある、勉強もできる、実績もある、信用もある、人材の欲しい欲しい企業いっぱいあったと思う。それがここの県庁に来たんです。分かります?皆さん、これね、僕にしてみたら衝撃なんですよ」
ふるさとのために貢献したいと秋田に戻って37年。
猿田和三 候補
「私の仕事は現場第一線を走り回る仕事でありました」
「学生の時に、原点に返って、秋田の発展のために、全身全霊をかけて、私はまい進していきたい。チャレンジしてきたいと思っております」
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鈴木健太 候補
「健太、お前まだ若いから次でいいべ。こういう方います」
「違います。いまここで初めてみなさんにお話しますが、今回の挑戦は、私にとって最初で最後の挑戦です。今回負けたら次はありません。理由は2つあります。1つ。若くないと変えられません」
「相当の体力と気力と意欲、これが必要です。ここからだったら10年間、全力で走れます」
後を絶ち、強い覚悟で知事選に臨んだ、元県議会議員の鈴木健太氏49歳。
若さも売りの一つにしています。
鈴木氏は、地盤である秋田市以外を中心にして、支持の拡大に奔走しています。
この日は、にかほ市で、最優先課題に掲げている「人口減少対策」などを訴えて回りました。
鈴木健太 候補
「若い世代のみなさん。みなさんが都会に行って子育て世代になった頃、やっぱりふるさとがいいなと思う時期が来ます。そこにしっかりターゲットを定めて、それぞれのふるさとに戻りましょうと。そして、親子、ひ孫、様々な世代が近くに暮らすという、昔だったら当たり前のふるさとを、全県各地域に私は取り戻していきたいと思います」
訪れた地域を走り回って、多くの人と顔を合わせて支持を呼びかけ続けている鈴木氏。
選挙戦は、若手の県議会議員が中心となって支えています。
鈴木氏は、選挙が始まる前に、支持してくれる県議たちと各地で集会を開いて、課題を聞いてきました。
有権者への訴えも、地域住民の声を反映したものになるよう、心がけています。
鈴木健太 候補
「にかほは水産業。本当に若い人たちのチャンレンジが続いています。気候変動で、いままで取れていたものが取れなくなったり、取れなかったものが取れてきたり。そういう変化の時代ですから、そこはしっかり、県としても新しいチャレンジを応援していく」
選挙中は、用意された弁当を食べることが多いという鈴木氏。
この日のメニューはトンカツでした。
周囲の期待もあってか、“カツ”を食べるのは選挙期間中、これが5回目です。
妻の実家がある秋田市に移り住んでから、コメが食の中心になったという鈴木氏。
鈴木健太 候補
「一流品があるとかじゃなくて、普段の食べ物のレベルがやけに高いなっていうそういうイメージです」
記者
「お米を食べる頻度は増えた?」
鈴木健太 候補
「(米食)増えたっすね。日本酒も増えました」
県外出身者だから見える魅力が、秋田にたくさんあると感じています。
鈴木健太 候補
「私自身は秋田の出身ではありませんが、妻の地元・秋田に来て19年目になります。だからこそいつも自信を持って言えますけど、素晴らしい県ですよ。秋田県。ほかの県に負けるはずの県ではありません。外から見たから、やっぱりを自信持って言えます」
東京から移住した人
「課題感だったりとかも、感じているところを、政治的にいろいろとやってくださるっていうのが、意思の表明をしていただいたので、すごく心強いなって印象ですね」
鈴木氏は、県外出身者としての視点も県政に生かしたい考えです。
選挙戦後半も、一人ひとりに向き合って政策を訴えるスタイルを続けていくことにしています。
鈴木健太 候補
「最初から最後まで同じですね。秋田まだまだいけますよと、いま変わる時期だということをみなさんにお伝えしたいと思います」
「折り返し地点になりましたので、まだまだ体力・気力、充実していますので、最後まで走りぬきます」
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大久保範夫 候補
「私はこの立候補によって、私のカミングアウト、秋田県知事への宣戦布告です。そして最終的には私の“冤罪事件”の名誉回復と、賠償金と、そして精神保健(福祉)法の行政処分手続きが憲法に違反していることを国民に知らせて、改正を求めています」
知事の権限のもと行われた自らの措置入院が不当だったと主張している、大久保範夫氏73歳。
自身と同じような立場にいる人たちをひとりでも減らしたいと立候補しました。
生まれ育った秋田市を中心に、各地で精力的に取り組んでいることがあります。
公約を記したポスターの掲示です。
ポスターは、食事をとる時間も惜しんで、毎日夜遅くまで自らの手で作りあげているといいます。
1日に20枚ほど用意するのがやっとです。
大久保範夫 候補
「ひとつ貼れば1票いくかもしらねぇんだって、読んだ人はだよ、私はそう思っているんです」
措置入院が不当だったとする主張のほかにも、柱とする公約があります。
水害対策です。
河川からあふれる水を海やほかの川に放出する「地下放水トンネル」をつくるなどして、洪水のない、暮らしやすい秋田を目指します。
経歴をほとんど明かしていない大久保氏。
いまは年金で生活していて、組織立った支援はありません。
主張の浸透を図るために、秋田市の中心市街地での街頭演説にも力を入れることにしています。
大久保範夫 候補
「とにかく戦うってことだ。私は平和的な方法で戦おうとしたんだ。平和的に。それには選挙に出るのが一番なのや」
「倒れるまで頑張るってことや」
県知事選挙の投票は、6日の日曜日です。
その前の日まで期日前投票ができます。
秋田放送のニュースサイト
[https://news.ntv.co.jp/n/abs/feature/%E7%A7%8B%E7%94%B0%E7%9C%8C%E7%9F%A5%E4%BA%8B%E9%81%B8%E6%8C%99]では、県知事選挙に関する特集や各候補者へのアンケートなどをまとめて公開しています。
投票の参考にご覧ください。