【特集】秋田で鍛えた高校生アスリートが新たなステージへ 秋田商業レスリング部・山鹿辰士選手「どんどん成長していきたい」

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秋田 2025.03.07 17:29

別れの季節の3月、秋田の地で力をつけた高校生アスリートも、今週、学び舎を巣立ちました。

千葉県出身で、秋田商業レスリング部の山鹿辰士選手は、今年度、全国大会2冠を達成、強豪の大学に進み、技を磨きます。

秋田を原点に。

この先の成長と活躍を誓いました。

秋田商業高校の山鹿辰士選手。

去年3月の全国高校選抜と去年10月の国民スポーツ大会、いずれも55キロ級で優勝し、2冠を達成しました。

秋田商業レスリング部での3年間で、輝かしい成績を残しています。

秋田商業 山鹿辰士 選手
「人間として一回り、いや、一回りは言い過ぎっすね、半回りおっきくなったっす」

卒業を目前に控えたこの日も練習に参加し、後輩たちを指導していました。

1年生 佐々木瑞樹 選手
「めちゃめちゃ強いです。技術とかもそうなんですけど、相手の動かし方とかが人一倍ずばぬけているなっていう感じです」

1年生 菅原陽向 選手
「1年生に、自分の技とかを積極的に教えてくれて、自分のように強くなってほしいって願ってくれる優しい先輩だと思います」

山鹿選手の出身は千葉県です。

母方の祖母が秋田在住という縁だけでなく、自身が中学3年生のときに、秋田商業が全国大会の団体戦で3位に入賞した姿に憧れて、進学。

自らもまた、秋田商業の名を広める活躍を見せました。

秋田商業 山鹿辰士 選手
「この秋田商業で、このマットで基礎って言うか土台固めをしっかりできたので、大学ではその上の部分というか、いうのができるんじゃないかなと思います。ほかの高校の人とかよりも、その基礎作りっていうか、をしっかりした、してきたと思います、この3年間で」

「自分で選んだ道をしっかり進むことができた」3年間でした。

山鹿選手は、秋田商業、卒業の日を迎えました。

「山鹿辰士」
「はい」

武者修行の地として3年間を過ごした秋田から旅立ちます。

ほかの運動部の生徒も多いクラスでの学校生活は、大きな刺激になっていました。

山鹿辰士 選手
「問題なく楽しく終われて良かったです。ありがとうございました」
「たつじ!たつじ!」

進学先は、今年度、内閣総理大臣杯で総合優勝するなど、トップクラスの成績を残した山梨学院大学です。

精鋭が集う環境に飛び込み、さらなるレベルアップを目指します。

山鹿辰士 選手
「ここを原点として、これからどんどん成長していきたいと思っています」
「大学で優勝するのが最初の目標で、まずそこを達成してから次の目標に進みたいと思っています」

まずは大学チャンピオン。

そして、その先の世界を見据えて。

山鹿選手の新たな挑戦が始まります。