新スタジアムめぐり初会談 秋田市の沼谷市長とブラウブリッツ秋田の岩瀬社長 意見が分かれる場面も
サッカー・ブラウブリッツ秋田のホームとなるスタジアムの整備について、秋田市の沼谷市長とブラウブリッツの岩瀬浩介社長が、23日、会談しました。
新設か改修かを問わず、整備に遅れを生じさせないという点については認識を共有しましたが、事業費と経済効果については意見が分かれる結果となりました。
ブラウブリッツ秋田の岩瀬社長が秋田市役所を訪れ、沼谷市長と直接会談するのは、市長就任後、初めてです。
スタジアム整備を巡って、秋田市の八橋運動公園にある「ASPスタジアム」の改修を検討する考えの沼谷市長。
沼谷 市長
「報道の皆さんに最初にお話をしたいと思います。きょうこういう形で岩瀬さんとフルオープンでお話をさせていただくことにしました」
冒頭のみが公開されるケースも少なくない会談に、今回は制限を設けませんでした。
沼谷 市長
「この議論のある種、時間と紆余曲折をしてきたというのは、これは市民の皆さまだけではなくて、ブラウブリッツの皆さん、サポーター、スポンサーの皆さんにとっても非常にある種不幸なとは言いませんけども、そういう時間だったのではないか」
岩瀬 社長
「これまでの期間といったものを、私自身は正直ネガティブにはとらえたくないので、しかるべき期間だったかなと思っております」
沼谷 市長
「5月早々、私、Jリーグの方に伺って、その点のところはいろんなご懸念もあるかもしれませんけども、私としてはそういう意味ではいろんなものが並行して複数ある、なっているということも、ひとつのプロセスですので、そこをきちんとJリーグ側にも話をしたい」
岩瀬 社長
「我々がそれをいい悪いといった部分がなかなか判断できないのも事実でございますし、ライセンス機関が市長のお話をどう受け止め、どうとらえるかといったものは、今後、我々がリーグに対して、そしてライセンス機関に対しても、しっかりと説明をしていかなければいけない」
会談では、新設か改修かを問わず、整備に遅れを生じさせないという点については認識を共有しました。
ただ、事業費を抑えたい沼谷市長に対し「コストの面だけではなく、収容人数に応じた経済効果にも目を向けてほしいと」訴えた岩瀬社長。
岩瀬 社長
「お話、これ以上もこれ以下もないかなと思います」
会談のあと、報道機関の取材には応じず、市役所をあとにしました。
一方、沼谷市長は。
「受けられないということでした。スケジュール上的に受けられないということでした」
今後、どれだけオープンな議論を展開できるのか、そして市民・県民の理解を得ていけるのか、スタジアム整備の議論はまた新たな局面の始まりとなりました。