秋田大学とTDKが協定 研究開発や人材育成などで連携 雇用創出をはじめとした産業振興にも

この記事をシェア

  • LINE
秋田 2025.04.22 17:47

秋田大学と電子部品大手のTDKが、研究開発と人材育成に関する連携協定を結びました。

雇用の創出をはじめとした産業振興につなげていきたい考えです。

秋田大学とTDKは、結んだ連携協定をもとに、両者の研究分野の技術やノウハウを生かした共同プロジェクトを立ち上げる方針です。

また、研修会や討論会などを開催し、教育分野での人材育成につなげたい考えです。

秋田大学 南谷佳弘 学長
「私たちの世代はTDKというと知らない人はいないくらい、カセットテープメタルとかクロムとかですね。そういう世代、青春とともにTDKがありました」
「学生の皆さんにとっては、最先端の技術や実社会との接点に触れる貴重な機会が、これからどんどんと増えることと思います」

TDK 齋藤昇 社長
「秋田県を中心とした地域全体の未来を明るくする一歩となることを心より願っております」

協定の締結式が行われたのは、1日に延べ約1700人の学生や教員などが利用する、秋田大学の大学会館です。

22日は、連携協定の象徴とも言える大学施設の新たな愛称も公表されました。

ベンチャー企業として、90年前に前身となる会社が設立されたTDKにあやかり、名付けられました。

命名権・ネーミングライツを得たTDKと秋田大学は、契約金を非公開にしていますが、秋田大学は、得られた収入を大学会館の維持・管理などにあてることにしています。

締結式のあとは、早速、TDKと秋田大学の学生の交流会が開かれ、社員が事業について説明したり、学生が研究分野について質問したりしました。

学生
「リチウムイオン電池の研究を今やっていて、TDKさんもバッテリーとかの開発に携わっていることもあって、貴重な時間を過ごせたなと実感しました」
「実際社員さんがどういうふうに働いているのかとか、今まで知らなかったんですが、この懇親会を通じて、働き方だとか社風だとかを知れて、とてもいい機会になりました」

秋田大学とTDKは、連携協定を、雇用の創出をはじめとした産業振興にもつなげていきたい考えです。