ABSラジオスペシャル 見えない病~シンガーソングライター、大川ちさとの場合~
2025年1月1日(水)
午後1:00~午後2:00 放送
身体の欠損がない。
一見すると“フツーの人”。
でも、生活していく中では、
問題だらけ…。
性格ではなく、
脳に負った障がいが原因…。
社会の中で、
理解を得られにくい障がいの実態、
そして、当事者の想いと願いを描く。
「見えない病」に一歩でも近づきたい。
大川ちさと(26)。大館市出身、3歳と1歳の2児の母。
職業シンガーソングライター。
高次脳機能障がいがあるも、夫と手を取り合い、
様々な工夫で概ね“フツー”の生活を送っている。
小学3年生の時、白血病を患い治療中に脳梗塞を起こし、
これが引き金で高次脳機能障がいになる。
記憶できない、突然の意識喪失、暴力的な言動、
対人関係の中で空気を読めない…。
中学生時代、多感な時に孤立した。
ちさとは今、音楽活動を通して、
自分の経験を語り、歌にのせて
「見えない病」への理解を広めようとしている。
シンガーソングライター 大川ちさとさん
大館市 観音寺でのライブ
番組で登場する1曲。ちさとさんの病、障がいと向き合った歩みが綴られています。
♪普通じゃない幸せ
普通がふつうじゃなくなった 普通になりたくて 頑張った
そんなこと誰も知らないから 誰も褒めてはくれないんだ
幸せと不幸せな人は 隣り合わせで生きる世界
きっと僕は後者だろう それでも幸せと思いたい
言えない言葉が 募って行く
誰を頼っても ありきたりな言葉を並べる
みんな同じなんだよ わたしだって ぼくだって
みんな不幸自慢ばっかり きっとわたしより幸せなくせに
間奏
小3でいきなりガン宣告 白血病とか死ぬやつじゃん
大好きな友達にも会えない 増える手紙と薬の量
突然の頭痛で寝たきりに 原因はなんと脳梗塞
小3でなりたくない病気 ベスト3位が二つもある
せっかく治ったと思ったのに
高校2年で まさかの障がい発覚
高次脳機能障がいって なんですか?聞いたこともない
認知度が低すぎて きっと誰も知らないよね
見えない障がいなんです 障がい手帳も持ってます
水増し問題騒いでる間に 自分で仕事 見つけました
間奏
サボってるとかって 演技だって言われるけど
それでも前向きに 認知度あげる努力してます
普通のことが普通にできない それが見えない障がいです
がんばれなんて言わないで 見えてる以上に頑張っている
こんなこと歌ってる私も ただの不幸自慢してるだけ
こんな唄 作りたくなんかない! でも こんな唄しか書けないの…
でも それが本当はしあわせだ
他、番組のストーリーにあわせて
「魔法が使えたら」「道」「青空」と4曲を紹介。
ちさとさんの想いに耳を傾けみてください。
企画・取材・編集・脚本:利部昭勇